世界のパンプトラック導入事例 ノルウェー・ドイツから学ぶ公園活用のヒント

ヨーロッパを中心に広がっているパンプトラック。スイスやドイツの公園や都市部では、すでに多くの事例があり、地域交流や観光、子どもの遊び場として高く評価されています。

僕自身も現地のパンプトラックを訪れる中で「これはただの遊び場じゃない」と感じたシーンがいくつもありました。この記事では、海外事例から日本の地域づくりに活かせるポイントをまとめてみたいと思います。

パターンA:パンプトラック単体の施設

Erlangen, Germany のアスファルトパンプトラック

• 名称/場所:Erlangen, Germany(ドイツ/バイエルン州)

• 特徴:Velosolutions が設計したアスファルト舗装パンプトラック。全世代・全スキル対応。耐久性・天候対応性に優れた舗装材を使用。

• 所在地:Willi-Grasser-Straße, 91056 Erlangen, Deutschland

• 目的:遊び・練習・交流を目的にした「誰でも楽しめる」デザイン。

初心者から上級者まで楽しめるレイアウト

パターンB:公園に併設された複合施設

Urban Sports Park Füssen(ドイツ)

• 施設構成:スケートパーク(ボウル、ストリートプラザ、ミニランプ)+パンプトラック2本。

• 大型トラック:高バンク・ダブルジャンプなど挑戦要素あり

• 小型トラック:初心者向けループ型

• 特徴:面積約4,400㎡。多様なアクティビティが交わるデザイン。

• ポイント:複数のトラックを設けることで利用者層を広げ、安全性や導線設計が重視されている。

スケートボードパークとパンプトラックの併設モデル

パターンC:バイクパーク+パンプトラック
Harstad Bike Park(ノルウェー)

• 施設内容:「Main Pump Track」「Kids Pump Track」「Freestyle Park」「Skills Park」など複数エリアを併設。

• 特徴:アスファルト舗装で、初心者から上級者まで対応可能。

• 魅力:自走式トレイルと組み合わせることでアクティビティの“ハブ”となり大きなイベントにも対応できる設計。

サッカー競技場跡を改修し整備されたパンプトラックとMTBトレイルの複合施設

学校教育との連携

ドイツの一部地域では、やニュージーランドでは学校の体育授業や課外活動にパンプトラックを導入。
バランス感覚や体幹を鍛える効果が認められ、教育的な価値も高く評価されています。

海外事例から学ぶ未来の公園づくり

スイスやドイツの事例から分かるのは、パンプトラックは「単なる遊び場ではなく、地域を元気にするハブ」ということ。

観光資源として
健康促進として
教育の一環として
地域交流の場として

そのすべてを兼ね備えているからこそ、日本の公園や観光地にも導入広がれば良いですね!

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パンプトラックが地域にもたらす社会的インパクトとレベルに応じた設計の考え方